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戦争と平和、歴史についての本
戦争と平和について 小学高学年からの歴史物 歴史小説、戦争に関する本 歴史マンガ

戦争と平和について考える本


どどさん
(アメリカでのテロの直後、戦争と平和について考えさせられることが多かったので。。)
小泉さんが、大変な事をおっしゃってますね。自衛隊派遣・・
こんな時、是非、読んで欲しい本をいくつか紹介させてくださいね。
絵本「たったひとりの戦い」 アナイス・ヴォージュラート 徳間書店
絵本「ハロー・ディア・エネミー!〜こんにちわ敵さん さよなら戦争〜」 インゲ・シュタイネ絵 くもん出版
今だからこそズシンと感じるテーマを描いています。
絵本なので、書店にあれば、立ち読みできる量の本なので・・・

児童書では、戦争ものになっちゃうけど、ロバート・ウェストールを。
「弟の戦争」は湾岸戦争の作品だし、「猫の帰還」は戦禍の人々をよく描いてる作品です。
「機関銃要塞の少年たち」「海辺の王国」・・・たくさんあります。
こういう本を読むと改めて、報復、戦争・・・考えさせられます。(2001 9/20)








月子さん
戦争についての本でお薦めしたい本があり勇気を振るって投稿いたします。本の検索からここに来る事ができました。戦争を語り継ぐ仲間の本に入れていただけたらうれしいです。
タイトル 翔べ! 太陽の子供たち
著者   紙中礼子
出版元  鳥影社
 戦後広島で救済孤児の為に生涯をつくされた広島新生学園の創設者と保母さん達の人間愛あふれる本当にあったお話です。出版された当時は京都新聞でも紹介されました。 (2003 6/9)
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小学高学年向け歴史物

ぽん*管理人 (小学中学年の子におすすめの本という話題から。。)
ポプラ社から出てる伝記シリーズ わたしの小学生時代の愛読書でした!
このあいだ版はかわっているものの
書店に同じ感じの絵がついてうっていてとっても
なつかしかったです!

上の子(6年女子)は歴史もの好きなんであのシリーズ
ちょっと読んだりしてるみたいです。それとまんが日本の
歴史。歴史小説とかもよみはじめたらおもしろいかな〜と
思っているのですが 史実と創作がまじっていて
混乱しそうで。。先生に相談しても 漫画日本の歴史シリーズの
方がちゃんとした史実ばかりで安心かも。。って返事でした。
この辺 むずかしいですね。一歩おとなっぽいのすすめたいの
だけど。。(2002 10/29)

どどさん
歴史ものですが、創作の時代小説でよければ、斉藤洋「白狐魔記(しらこまき)」シリーズ。
(でもね、全4巻のはずなのに 何時まで待っても4巻がでない!)

最近でた本で「水底の棺」中川なをみ くもん出版
実際に発掘された遺跡をもとに、作者が創作したものでおもしろかった!(2002 10/29)
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歴史小説、戦争に関する本

よい本があればすすめてね、と管理人が日頃お願いしている澤村可奈子さん。教えてくださった本の中で、2002年の硬派な作品のベストには2冊、戦争に関する本がはいっており、2001年末かいてくださったもののうち4冊が広い意味での歴史ものだったのでここに載せておきます。

2002年分


澤村可奈子さん
敗北を抱きしめて(上・下)(ジョン=ダワー作/岩波書店)
日本の終戦から戦後、主として日本国憲法が成立するまでを描いたピューリッツア賞受賞作です。戦争に関係する本を年1回は読むようにしていますが、これは読み応えがありました。日本人とは何か、日本とは何かということを痛切に考えざるを得ない本です。註解が数多いのですが、これはやはり照会しながら読んだほうが参考になると思います(時々うざったくなる程でしたが)。

東京セブンローズ(上・下)(井上 ひさし作/文春文庫)
丸谷才一の「裏声で歌へ君が代」以来、久々に旧かなづかいによる小説を読みました。これは、文庫本化されるのを長年待っていた待望の作品でした。これも、太平洋戦争末期から終戦後を土台にしております。山中さんという主人公の(異常に詳細な)日記に語られる庶民の生活が描かれてます。細部まで丹念に構築されている井上ワールドと、最後の活劇的展開が面白い。旧かなづかい及び漢字に抵抗のない人には、お薦めできます。


2001年分


澤村可奈子さん
竜馬がゆく(一)〜(八) (司馬遼太郎/文春文庫)
 この超がつくほど有名な本を今回初めて読みました。多くの若者が竜馬に惹かれるのもうなづけます。高校生の頃読んでいたら、私もそうなったかもしれませんが、今読む限り勝海舟と若き日の陸奥宗光にとても感銘を受けました。登場人物の多いこの本は、多くの日本人が自分と重ねたり、理想の人物像を描くことができる要素が多いともいえます。だからこそ今も司馬作品の中で人気があり、色あせることもないのでしょう。

 ミカドの淑女 (林 真理子/新潮文庫)

ラスプーチンが来た (山田風太郎/ちくま文庫)
 両作者ともまとまった作品としては初めてでした。しかも、全くの偶然なのですが登場人物がかぶっているところがあり、ほとんど日を置かず読んだ澤村もちょっとびっくり。
「ミカド」は、推理ドラマのようなところもあり期待以上の出来でした。読了後の感想に「読み人によって、如何様にも感じ方が変わりそう。性格描写も納得でき、フィクションの部分も十二分にうなづける」と書いています。「ラスプーチン」は、エンターテイメント性に富んでいて、著者の前評判で聞いていたとおりでした。日露の関係をからめて、歴史とうまくシンクロさせています。

島津奔る(上)(下) (池宮彰一郎/新潮文庫)
 島津義弘、かっこいい男です。脇役陣もいいですよお、長寿院盛淳が澤村の一押しです!(何をミーハーしているんでしょう)。危機管理という点でも、教えてくれることの多い本でした。

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歴史マンガ


澤村可奈子さん
 管理人ぽんさんからのリクエスト「いい本があったら紹介してね」にお答えして、今回は「マンガ読書帳」から歴史ものに限定してご紹介します。実際の歴史にフィクションを加えたマンガは、時には事実よりもリアリティがあります。歴史好きでマンガ好きには「たまらん」世界でございます。

 「ベルサイユのばら」(作:池田 理代子)これはもう、古典中の古典で知らない人がいない位でありましょう。これ目当てに当時連載されていた「週刊マーガレット」を買っていた人は数知れず。オスカル様の死で、ガタッと読者が減ったようではありますが。フランス革命の序盤のつかみは、これでOKといったところでしょうか? 


この作者は他にもロシア革命を背景とした「オルフェウスの窓」や、同じくロシアのエカテリーナ2世を主人公にした「女帝エカテリーナ」、ポーランドを舞台にした「天の涯まで」、ナポレオンを描いた「エロイカ」など歴史ものは盛りだくさん。個人的には、「オルフェウス」のロシア革命への動きがわかる第2部以降の話が、この中では1番好きであります。お気に入りキャラがいたためだと思います。キャラ発掘は、マンガを読む楽しみの1つです、はい。




 歴史ものでは、森川 久美も忘れちゃなりません。南京路に花吹雪は、日中戦争に突入する直前の話。昭和12年前後の複雑な日本と中国の状況が、「54号」という日本のスパイ組織からの視点で描かれております。短編では、五木 寛之原作をマンガ化した「ソフィアの歌」や、従来の織田信長像とは一味違う「KING OF ZIPANG 信長」原作は世界で舞台上演されている「エリザベート」、第2次世界大戦前のミュンヘンの状況を退廃的に描いた「ジークフリート 勝利の楯」等これまた多数あり。「南京路(ナンキンロード)」は、読んでいて勉強になりました。このマンガは、好みのキャラが多数登場し、自分としては「おいしい」マンガの1つです。この作者はイタリアものでも有名ですから、「ヴァレンチノシリーズ」等でおなじみの人も多いのでは?森川作品はどれと言い切れないくらい、好きな作品が多いですね。



 森川作品でちょっと熱くなってしまいました。お次は、超有名かつ問題(?)作日出処の天子」(作:山岸 涼子)。マンガマニア必見と言われているかどうかはわかりませんがNHK BS11の「BS マンガ夜話」でも取り上げられていました。題目からわかるように、聖徳太子のお話。でも、従来のような聖人君主では全くなく、超人的な力を持つ「魔性の王子」であります。これは、ストーリー展開が面白い。何度も読み返しました。


 現在
(管理人注*2001年6月当時です。)連載中のものからは、「天上の愛 地上の恋」(作:加藤 知子)を。オーストリアハプスブルグの皇太子ルドルフと、彼の生涯の恋人と言っていいでしょう、アルフレートが、終焉期のオーストリアで織りなす話です。お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、アルフレートはもちろん男性であります。かといって、一部巷で熱烈愛好家がいる「やおい」の世界でもありません。この時期のオーストリア情勢は、非常に複雑怪奇で現在まで続く「バルカン」の混迷は、既に現れてきています。多民族国家群であることから、統一が難しく、しかも貧しい。そうした中で皇太子としての運命を背負うルドルフ。ちょっと解説めいたことを書いてしまいましたが、このマンガはそうした歴史事情も真面目に書いています。ただ、この情勢を説明するための台詞が結構多く、文字数の多いマンガではあります。この皇太子ルドルフは、先にあげた森川久美も描いた「エリザベート」の息子です。映画では「うたかたの恋」で、主人公の皇太子となっていたその人です。



 まだまだあるのですが、少女マンガ部門はこれくらいにしていわゆる男性マンガ部門からもご紹介しておきましょう。
 大御所 手塚 治虫作品からは、「アドルフに告ぐ」を推します。「ブッダ」「陽だまりの樹」も歴史ものだと思うのですが、いずれも未読か途中で読み止している状況なので「アドルフ」です。ナチスがドイツを掌握していた1930年代から1945年の敗戦までの、ドイツと日本にいた3人のアドルフの話です。この作品は、成年マンガ的な線で描かれており、手塚作品としては晩年に近い頃のものです。昔のまるっこい線の手塚作品が好きなものですから、読み始めた頃は少々違和感もありました。ですが、この作品が描く人間のもつ複雑な魅力(必ずしもそれはプラス面ばかりではないのですが)に最後は引き込まれていました。手塚作品はハッピーエンドが少ないことでも有名ですが、この「アドルフに告ぐ」の終わりをどう見るか、人によってかなり違いそうです。



 ちょうど同時期の頃の日本を描いている現在連載中の「ジパング(作:かわぐち かいじ)。この作者は、「沈黙の艦隊」でおなじみですが1ページもこちらは読んでいません。
「ジパング」は、海上自衛隊が太平洋上で訓練中に原因不明の事象に遭遇し、第2次世界大戦におけるミッドウエー海戦直前時にタイムスリップするところから始まります。まだ、3巻までしか刊行されていませんが今後の展開が楽しみです。






 最後は歴史ものとは少し違う気がするのですが、「栄光なき天才たち」を是非とも挙げておきたいと思います。ある人物、グループなどを毎回取り上げた伝記マンガといった趣があります。短編が中心ですが、時には1冊を要してほぼ1人を取り上げている場合もあります。「栄光なき」と言ってはいますが、生前から高く評価された人物も相当入っています。
ただ、このシリーズで取り上げられた人は大概、不幸な亡くなり方をしておられます。
それでもこのマンガを取り上げたのは、多くの知らなかった先人の生涯を読むことができ、人間のもつ多彩な才能、可能性を感じることができるからです。それと同時に、何故このようにすばらしき人々が、不幸な結末を迎えなければならなかったのかを考えることができるからです。
(2001 6)
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