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黒澤明監督もの
「野良犬」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」(スターウォーズとのからみ)「どん底」 

野良犬〜

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mikaさん
今日は黒澤明監督の「野良犬」を観ました。
素晴らしい脚本、役者たちの演技、緊迫の映像に酔いしれました。
いやー、素晴らしかった!!!!!!
戦後間もない頃の日本の風景・風俗も、
粋だったり猥雑だったり懐かしかったり。
まずいです。
黒澤作品、次から次へとDVD購入欲がうずいてしまってーー。(2002 5/1)
ぽん*管理人 mikaちゃんは黒澤道をずーんとすすんでますね。
私は「我が青春に悔なし」っていうのを何年か前にみました。
京都の吉田とか、ここでも予定をずっと載せていた
駒井邸が出てくるから。。これ話はとっても暗くて
やっぱり「椿三十郎」とか「七人の侍」の方が私は好きなのですが出てくる風俗風景とかは好きでした。(2002 5/1)

windさん
mikaさん絶賛の黒澤明の「野良犬」、私も、昨日見たのです!
ほんとに、面白かった。
戦後、そう時間がたってない頃の映画だけど
今見ても、スピード感もあるし、
時代も混沌としてるとろがどこか共通だし
刑事ドラマとしても、全然古くないのです。
そもそも、古い、新しい、を問題にするのも、ピント外れぐらいでした。

ここのところ、黒澤映画を何本か見て
三船敏郎の以前のイメージが、ガラガラと音を立てて崩れ去った(いい方に。。)のですが、これが駄目押し!
私が、三船の名を知った頃は、もう、押しも押されもせぬ世界の三船でしたが
どれを見ても同じ三船敏郎、というイメージしかなかくて
なんでやねん?どこがやねん?という感じだったのですが
今や、納得です。
とにかく、カッコイイですよぉ。

年を経る毎に、黒澤映画の他の常連さんたちは
(山崎努、仲代達矢、志村喬、千秋実、藤原釜足、田中邦衛。。。。)
日本を代表する演技派として、評価されてきたけど
三船さんは、そうじゃなかったように思うし、自分でもそう思っていました。
けれど、最近見た映画の中での彼は、スゴイ!よ。
存在感は、際立ってました。

と、三船さんにスポットがあたりましたが、
どこをとっても、いいですよ〜(2002 5/1)

mikaさん
おお、windさん!
偶然同じ日に、あの感動を味わっていたのですねー。
何だか嬉しいな(^-^)

黒澤映画、ホント、古いとか新しい
なんていう問題で語れないですよね。
1つ1つのシーンの意味、次への展開、その間、構図、
役者のセリフと動き、すべてがガチっと納まるべきところに
納まっている快感というか、
それらを噛み締めながら見る喜びがあります。
しかも、ピッタリと決まる快感は、
予想可能なところへの着地というのではなく、
常に驚きと感嘆を伴っているのですよぉ!
「野良犬」では、特にその喜びが大きくて、
最初から最後まで魅了されっぱなしでした。
「電話」と「駅」のトコでは手に汗握ったしーーーー!!!(2002 5/1)
ぽん*管理人 >windさん
三船敏郎、「椿三十郎」でかっこよかったですね。
黒澤映画みてると、sumiちゃんもここでほめておられた「サムライ フィクション」「Red Shadow」の中野監督とかも黒澤の継承者のような気がする時あります。(中野監督自体がどう考えておられるかはしりませんが、
無駄な血は流していいものじゃない。。って思想が。。
↑わたしの思いこみの感想です。)
このあいだ 「スパイダーマン」のサム ライミ監督が
wowowにでていたけど、やっぱり「七人の侍」に
がーんときたって話がでてたな。。

断片的な話になりますが
藤原鎌足 こどもの頃大好きだったんですよ。
(昔から渋好みで。。)ドラマだとなかなか
もう一度みられませんが、黒澤映画だったら
永遠に残るだろうしそういう意味でもありがたいです。(2002 5/1)
ぽん*管理人 ここで話題になっていた「野良犬」みました!
やっぱりわたしにとっては志村喬さんの映画でした!
大好きなモーガン フリーマンにも相通じるような
魅力があったなぁ!

ビデオの最後にはいっていた「七人の侍」の予告の志村さんの姿に再度しびれました!カッコイイ!
「用心棒」の予告もはいっていましたが、これは
三船氏が「三十郎」って役のようで椿三十郎となんか関係あるのかな?
仲代達也もかっこよさそうだった。。
三船さんは、「野良犬」の時とはまた全然違う感じですね。
古い映画をみると一番最初に名前のクレジットをちょこっと
いれてほしいときあります。全然ちがう人にみえることがあって。。
あとききとりにくいところは字幕も。。
(ってうるさくってしょうがないですね。。)

で、野良犬にもどりますが、まっすぐな人間ドラマって
感じでいいですね。

「アプレゲール」って言葉が出てきましたが、
ちょっと前に海外生活長い方にすすめられて
カズオ イシグロ
(「日の名残り」の原作者。日本生まれイギリス在住。)の
「浮世の画家」とか「女たちの長い夏」という本を読んだのですが
やっぱり、戦後すぐ 上の世代の人たちと若者のあいだで
すごい気持ちの格差が生まれて。。とかいう話だったので
ああ あの世界だ〜と思いました。
(このイシグロさん このあいだも日本にこられてましたが
小さいときにイギリスに移られたのに日本の風景を
うまくかいておられるなと思います。英語でかかれて
日本語訳されて本が出ています。)(2002 5/3)

mikaさん
ついに「野良犬」ごらんになったのですね!
「アプレゲール」(このあと続くダジャレが微笑ましい♪)
についての情報、興味深いですね。
やっぱりいろいろ知っていると、
作品を味わうエッセンスがたくさん加味される。
さすがだなぁと思いました>ぽんさん

私はたった今「用心棒」を見終わったところで、未だ大興奮中です。
「これぞ黒澤!」という感じの痛快時代劇は、
「七人の侍」しか観ていなかったのですが、
「用心棒」の勢いとクールさは半端じゃなかった!!!
それぞれの登場人物が、骨太にしっかり描かれているし、
「野良犬」での三船に通ずる、
若い仲代達矢のカッコイイことと言ったら。。!

笑ってしまうほどに痛快で、転げ回るほどクールで、
コーフンの涙を流してしまった私です。
満面の笑みを浮かべつつ!(気持ち悪い??)

今までもずっとそう思ってきたけど、
改めて、「日本に黒澤在り」ということの誇り、
喜び、愛を、胸一杯に感じました!!!
今日一日、めちゃめちゃハイな気分で始められそうです〜(^'^)

あ、三船、「用心棒」では、桑畑に目をやって、
「桑畑三十郎だ。もうじき四十郎だがな。」と名乗っていましたよ。
「椿三十郎」は「用心棒」の翌年に作られているので、
元は「用心棒」なのかな?ひょっとして同一人物??
(「椿〜」は未見なので何とも言えませんが)(2002 5/3)

windさん
志村喬さん、確か、最晩年にブレイクされて
映画でも、利休役で主役をなさってましたが
志村さんの魅力はちょっと違うのに、と思ってしまいました。
同じ利休を演じるにしても
脇で、渋く主役を食う、という光り方がなされるかただと。
でも、「生きる」での、メインもあったのでしたが。。

「椿〜」の由来は、ヘ、ヘ、ヘ、見てのお楽しみですよ。。。(2002 5/3)
ぽん*管理人 アプレゲールの後のだじゃれ可愛かったですね!
志村喬のおうちの感じもよかったなぁ。。
夏の宵って感じがとても出ていました。
すっかり志村さんの虜状態の私。


どうもいろいろ総合して考えると「用心棒」と
「椿三十郎」は姉妹編というかそんな感じもします。
仲代さんの演じてる人物は二つの映画で違う人物だけど
役回りは似ているような。。。(用心棒の方は予告で
考えてるだけですが。。)用心棒もまたみたいです!

仲代さんも最近は上品な役ですが、昔は目が血走った
感じだったんですね。(2002 5/3)

mikaさん
志村喬さん、大ブレイク中ですね!
私はどーしても、一番最初に志村さんをみた
向田邦子のドラマ「あ うん」が忘れられません。
まさに燻銀の演技でした。

だからビックリしたんですよ、「野良犬」「酔いどれ天使」での
モリモリと力強い志村さんに。
(「生きる」はもちろん、志村さんの独壇場ですが、
この作品では燻銀ですよね)

仲代さんを初めて意識したのは、
「鬼龍院花子(華子?)の生涯」での、ヤクザの親分役だったので、
男気と言うか、迫力のある色気を感じさせる人だなぁ
というイメージがありました。
「ハチ公物語」は、ちょっと意外でしたが、カワイカッタですよ(^-^)(2002 5/3)
ぽん*管理人 (管理人注*蛭子能収さんの奥さんが亡くなられたことをmikaさんが書いてくださったのをうけて)
ちょうど仲代さんのことでも奥さんをなくされて
落ち込んでおられたことを思い出していたんですよ。
そして「白い犬とワルツを」!
(これジェシカ タンディ が出てるテレビドラマは
いい雰囲気でした。でも日本でやるとどうなのかな〜って感じがあります。。)
なんか最近 そういう枯れた?イメージだったので
mikaちゃんが書いてくれた仲代さんのこと読んで
ああそうだったか〜って思っていて。。
仲代さん 劇場中継でしっかりしたお芝居みて
やっぱりこういう正当派もいいなぁってちょっとまえに
思っていました。

そういえば私の好きな丹波さんも奥さんなくされた
話されていたなぁ。。ハワイの方で散骨されたとか。。
丹波さんのロマンチストな雰囲気も好きなんです。
自分に酔っちゃうようなところも!

向田ドラマ 再放送見るとやっぱり自分の見方が
かわっていて楽しいです。「阿修羅のごとく」でも
佐分利 信の立場がちょっとはわかるようになってきた。。(2002 5/4)

windさん
仲代達矢、まだ、結婚されてない頃
奥さん(になる方)のお父様はたしか大学の先生で
仲代さんは、無名でお金がなかったこともあって
しょっちゅう、お邪魔して、夕食をともにされるのだけど
二人共無口で、ただ黙々と食事をされるだけで
宮崎さんが、困られてたという話をず〜〜っと以前きいた事があります。
その時、プロポーズにまつわる話もきたのですが、すっかり、
忘れてしまいました。。。(おもしろくて、とてもいい話だったことだけは覚えているのですが)(2002 5/4)

mikaさん
丹波さん、霊界のことについて話を振ったが最後、
止まらなくなっちゃうそうですよ(笑)おちゃめ〜♪

で、「白い犬とワルツ」、仲代さんが出演されるのですか?映画で?
原作は、ちょっと期待が大きすぎたようで、
案外すっと流してしまったのですが、
映画やドラマで描かれたら、もっと好きになれそうだなぁ!と思いました。(2002 5/4)
ぽん*管理人 windさんの書かれた仲代さんのエピソードなんか
いい感じですね。おぼえておられる部分も全然しらないことでした!

「白い犬とワルツを」は写真をみていると
ジェシカ タンディの出ていたのとはかなり違った雰囲気でしたが、仲代さん いいかもしれない。。(2002 5/4)

しまにゃんさん
「白い犬とワルツを」少し前にメーキングを見た。
原作は読んだけど それとはちょっと違う雰囲気の作品になってるみたい。
仲代さんの雰囲気は原作のおじいさんとは違う。
なにかもっと 優しい穏やかな印象を受けた。

でもまだ見ていないから・・見たら報告するね。
その時間がなかなかないのだが・・・・終わってしまわないことを祈る。(2002 5/4)

「蜘蛛巣城

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mikaさん
みなさん、おはようございますー。
私はいろいろ取り混ぜて(?)観ていますが、
やっぱり黒澤作品のインパクトは半端じゃないなぁ。
昨日観た「蜘蛛巣城」にも唸りました!
「マクベス」を下敷きにした戦国時代物ということで、
なかなか重くて渋い作りだったのですが、
最後の30分では、またまた度肝を抜かれてしまいました。
ほとばしる勢い、三船敏郎の恐ろしい形相!
鬼気迫るカッコよさにしびれました!!!
(2002 5/9)
ぽん*管理人 「蜘蛛巣城」このあいだ みようとしたらいきなり
ビデオが、森で迷ったあたりで切れてしまって。。
ちょっと興味あったのになぁ。。(ごく最初ですね。。)
windさんもお会いしたとき最後の方がよかったっておっしゃってたなぁ。。
わたし 三船敏郎 「野良犬」のときより
「椿三十郎」みたいになってからの方が好きなの。
「蜘蛛巣城」でももう三十郎みたいな感じになっていたよね。たしか。
(シリアスタイプみたいですが。。年を経ているという意味で。。)(2002 5/9)

mikaさん
三船敏郎、私も三船といったら、
「七人の侍」や「椿三十郎」の彼が浮かびます。
「野良犬」「酔いどれ天使」の頃は、ギラギラしすぎてて
ちょっとユーモアの感覚に欠けますよね。
それはそれでかっこいいのですが。(2002 5/9)
ぽん*管理人 三船敏郎 そうなんですよ〜。
わたし mikaちゃんのいってくれた「ユーモアの感覚」っていうのを
すごく重視しているもので。。
「野良犬」でも志村喬にどっぷりでした!(2002 5/10)
ぽん*管理人 「蜘蛛巣城」みました。迫力あるね。馬にのって取り急ぎ。。とか
いう感じでしゃべってるのはいつもにもまして せりふが
ききとりにくかったけど、ちゃんと話の流れには乗れた
と思います。能とかを思わすような、舞と音楽の
コンビネーションもテーマにぴったりだと思ったし
こわいなぁと思うような映像もちゃちじゃなくてよかったと
思う。日本でしかできないような、こわさの出し加減というか。。
シェークスピアをああいう風に表現するのはいいですね。
普通に日本人が赤毛ものって感じでやるよりずっと
リアリティがあって自然で。。(2002 9/4)

「隠し砦の三悪人」

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windさん
おさらいというわけでもないのですが、
「エピソード1」「スターウォーズ」と見終わりました。

「スターウォーズ」C3POと、R2D2のかけあい(?)
少し前、こちらでもお話に出てた、黒澤の「隠し砦の三悪人」の
シーンが、まさによみがえってきました。
千秋実と、藤原釜足さんが、お互いに悪態をつきながら
不毛の地を、希望なく歩いていくところ、
でも、心の底では、お互いを必要としてて、
なんだかんだいいながら、かばいあって、離れがたくて。。。
まるで、時も場所も、背景も違う二人だけど、見事に重なりました。

元をつくった黒澤さんはさすがですが、
そこから、あの二人を持ってきた、スピルバーグさん、やはり
想像力が、跳躍してますね。

そして、やはり、ハンソロは、
ハリソンフォードの、出世作になるべくしてなったキャラクターだわんと、あらためて実感。

こうなりゃあ、「帝国の逆襲」も「ジェダイの復讐」も、今一度見てから
「エピソード2」を、見てやるぞ!
と、「ふ」様や、にゃんこさん、どどさんたちの感想を横目に
乗り遅れ路線を、走る覚悟です。(2002 8/5)

ふぃりっぽさん
ども(^o^)/ 「ふ」です(笑)

スターウォーズ3部作 「ジェダイの復讐」はどうでも
いいような。。。(笑)
にゃんこ
(管理人注*奥様のことです。)好みではありますがね(^_-)

今回のエピソード2 単独で見てもそれなりに楽しめますが
まあ前のシリーズ知ってればより楽しめますね
思わずニヤリとすることうけあい
ロングランは間違いないでしょうが
やっぱり大画面で見てくださいね(2002 8/6)
ぽん*管理人 黒澤明の「隠し砦の三悪人」やっとみました!
windさんが以前書いてくれていたけど 千秋実と
藤原釜足のかけあい 最高ですね!
ほんとにあれみると スターウォーズ ちゃんと
みたくなります。
時代劇なのに
(普段 時代劇にわたしあまり親しんでないんです。)
すごくおかしくて何度も笑いました。
そして ハラハラタイプなんで、どうなるんだろ。。と
途中でやめることができませんでした!
脚本がとても優れていると思います。
お姫様もかっこいいですね!あの目の力がすばらしい!
あの映画 ほめる人が多いけど 納得のいくものでした!(2002 11/20)

「どん底」

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ぽん*管理人 今朝見終わったのは黒澤監督の『どん底』。
千秋実ってわたしがリアルタイムで知っているときは 
おじさん〜おじいさんって感じで
介護をテーマにしたものとかなんかまじめな感じを
持っていたのですが、『どん底』とか『隠し砦の三悪人』とか
隅に置けない小悪人(そんなに悪いわけでもないけど
善人そのものって感じでもなく)
って感じで、おどけた味もすごくあって
また印象がかわってきました。『どん底』は時代劇で
設定もほんと『どん底』な感じですが
中にはさまれる
日本風ラップっていうかアカペラっていうかもおもしろく
みてよかったなぁと思わされる映画でした。
これは中野翠さんの本に左卜全さんのことが書かれているのを
みて関心をもってみました。名優がいっぱい出ていて
それを確認するのも楽しかったです。。
時代劇は自分はあんまりなじみがないのと
黒澤映画ってどうも音声がききとりにくいっていうのがあって
途中 ちょっと努力してみた部分もありましたが
終わり方とか大好きでした。そしてさっき書いた
アカペラっていうかなんていうか つい口ずさんでしまうんです。(2002 12/10)