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スタンリー・キューブリック

キューブリックの作品いろいろ

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ぽん*管理人 今日は先週NHKでやっていたキューブリックの記録映画みたいなのをみていました。
キューブリックの映像ってやっぱり本当にかっこいいですね。。
ちょうど「2001年〜」とか録画したものを発掘したので
みてみようかな〜と思っています。

あと「ロリータ」に興味もちました。
前にsumikoさんやmikaさんwindさんにすすめられてみた
「現金に体を張れ」という初期の作品もおもしろかったのですが
(「現金〜」のmikaさんのおすすめ文はこちら。)
あれ すごい撮影の方が有名な方で(たしかオスカーとかもとっていた。。)
キューブリックは若造だったので、なめられそうになったけど
なんとか自分の道をつらぬいた。。みたいな話もあったり、興行的にはまぁまぁだったけれどあの作品で評価されたとか 
みた映画について後から知る事実とかあっておもしろい番組でした。
あと、キューブリックがよき家庭人であったこともとっても意外な事実で。。
そうそう トム クルーズが 「アイズ ワイド シャット」の役柄をひきずって私生活まで大変だったといっていたのはとても意味深長でした。。(2002 10/2)

SUMIKOさん
ぽんさんが触れておられる「ロリータ」。キューブリックと聞いては、書かずにいれないです、やはり。
(この後のロリータについての書き込みは、下にまとめました。)

トム・クルーズのエピソードは知りませんでした。面白いですね、
なかなか。「いかにも」って感じがしました(笑)。(2002 10/2)

しまにゃんさん
「トム クルーズ」
若いときの彼は嫌いでした。
でも最近きになるんですよね、トム。
言ってること読むたびに、正直な人だな〜って(笑)
一時はすごーくラブラブだったけど、今はちょっと彼女のほうが・・・
なんだそーですよ。ホントかな?
でも、そんなトムって可愛いって思います。早く京都へ来てね〜(笑)(2002 10/2)
(管理人注*ちょうどこの頃トムの日本ロケが話題になっていました。)
ぽん*管理人 わたしもトム クルーズなんか最近いいなぁって
感じですよ。にゃんこさんの書いてらっしゃるポイントで。。
オースティン パワーズ ゴールドメンバーでも
なかなかヨカッタですよ!自分の役割に徹してる感じが!
トムの京都ロケ楽しみですね!

そして、sumiちゃんの書いてくださっていた
「ロリータ」、キューブリックのはなんかよさそうと
思っていましたが最近のもいいんですね!(2002 10/3)

(その後、管理人が「ロリータ」をみた感想はこちらに。。)

windさん
ぽんさんもご覧になったNHKの「キューブリック」の記録映画のようなの、見ました。
とても、面白くて、3回に分かれていたけど、一気に見てしまいました。
子供の頃から、亡くなられる直前までの、キューブリックの歩みが映画を中心にだけど、家族とか、ほかの監督の目を通して語られていて、ちょっと、浮き上がってきましたよね。
「シャイニング」の女優さん、
「女優として、とても勉強になったけど、一度でたくさん。(彼との仕事は)」
と言われてるのも、可笑しかった。。。
どなたかの、「自分は完ぺき主義だ。という監督や俳優は
たくさんいるけど、彼こそが、唯一の真の完ぺき主義者だ。」
と言う言葉も、それまでの、映画に対する取り組み方を見せてもらってきてるので、知らないのに、とてもうなずけたりしました。
ウディ・アレンの、「彼こそが、最高の監督」(要約?です)
と、言ったのも印象的です。
そして、「2001年〜」ウディでさへ、3度目見るまでは
すごい!と思わなかったんだと、みょうに感心。

「ロリータ」もでしたが、ピーターセラーズがでてる「博士の異常な愛情」にそそられました。(2002 10/5)

WATTさん
windさんのキューブリックネタに惹かれて。

僕もキューブリック大好き人間なのですが、
全然制覇してないです(笑)。
何と言いましょうか、気楽に観れないので、真っ向からみる意欲がわいてきたときに未鑑のものを1作みます。

『2001年〜』『博士の異常な愛情』『シャイニング』
『フルメタルジャケット』『アイズワイズ〜』
『スパルタカス』『時計仕掛け〜』
は観ました。

その中ではwindさんが気になっておられる
Dr.StrangeLove
(博士の異常な愛情)がダントツです。

(このあと書いていただいた「博士の異常な愛情
」「時計仕掛けのオレンジ」については他の人の感想と一緒ににまとめました。「博士の〜」はこちら、「時計仕掛けはこちら。」)


『シャイニング』の女優さんはミア・フォローでも良かったかも。双子、怖かったですね。
『フルメタル〜』は『アイズワイズ〜』と一緒で、物語というかシナリオというかその辺が今一でしたが、映像はやはり凄かった。
フルメタルは戦車とかの臨場感があったし。アイズは
R指定なあのパーティシーンに度肝をぬかれた(苦笑)。
脇役キャラも印象的だった。ハレンチ用語ばりばりのあの
鬼教官。あの俳優の演技は凄かった。アイズでは、貸衣装屋のオヤジと娘。

『ロリータ』はまで観てないので、楽しみにとってあります。あと音楽的には『バリーリンドン』も楽しみ。
ちょっと前に、ここでもバイオリンとフィドルの違いという
アイリッシュトラッドネタが出てましたが、(その時は書き込む暇がなくて、、、)アイルランド好きですので、チーフタンズのサントラは気になってしょうがない。

アイルランドは行きたくて行きたくてしょうがない所。
暖かみのある生き方を実体験してきたい。
それを持ち込んで、その後なくさずに生きていけたらすばらしい。
あっとそれた、話はキューブリックでしたね。

結論的なことをいうと、キューブリックは撮影の人出身だから、映像は凄い。あとはテーマとシナリオ。これが最高の相棒が見つかれば、本当に完璧だったと思います。
ベルイマンにしても黒沢にしても、アンゲロプロスにしてもフェリーニにしても、ビスコンティにしても、巨匠的なものをとり続けた監督作品は、観るのに気合いいりますわ。
CGじゃなくてアナログ作業で作った映像。
そういう意味ではタルコフスキーも忘れてました。(2002 10/6)
ぽん*管理人 (この前に「博士の異常な愛情」のはなしがはいってました。)
そうそうwindさんの書いてらっしゃるインタビューで
「時計仕掛けの〜」の主人公の人の話もはいっていたのが
興味深かったです。
すごく気があって仕事をしたので
一時は次の仕事をまわしてくれないキューブリックに
うらみっぽい気持ちももったけれど、一つ仕事が
完成したら 次のものを(多分しがらみとか関係なしに)
自分の撮りたいように撮りたい人だったんだ。。と
理解できるようになった。。みたいな話でした。

WATTさんのかかれた結論 納得いきました。
「アイズ ワイド シャット」は、ちょっとトムが翻弄されているだけの映画って感じで。。(2002 10/6)

mikaさん
(この前に「博士の異常な愛情」および「時計仕掛けのオレンジ」についての書き込みがあります。「博士〜」のはこちら。「時計仕掛け〜」はこちら。)
「2001年〜」は、死ぬ前に劇場で観なくてはならない作品、
そして「シャイニング」は私の中での「コワイ映画ナンバー1」です。(2002 10/6)

「博士の異常な愛情」

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WATTさん
「博士の異常な愛情」
京都に住んでいた20歳頃、読売テレビで「シネマ大好き」という深夜1週間連続で特集を組む深夜ロードショーがあり、戦争もの特集のときにみて、カルチャーショックをうけました。売れ筋勧善懲悪のハリウッドものしか観てなかった僕も、この映画やFシュレンドルフの『ブリキの太鼓』とかで映画に求めるものが変わってしまった。それ以降重いものばかりとりつかれたようにみてました。


3役のピーターセラーズが最高でした。キューブリックはモンティーパイソン的笑いを取り入れて、冷戦批判をしたかったのでしょう。(2002 10/6)
ぽん*管理人 「博士の異常な愛情」いいですねー!
キューブリックどれからみよう?とmikaさんに
相談したときたしかすすめてもらったのがあれで、
なんてすごいんだと思いました。
もともとモンティパイソンっぽいのとか好きだったので
よけいにぐっときたのかもしれませんね。
ああいうテーマをああいう角度で!古い映画なのに
なんて斬新なんだと思いました。ポスターとか
音楽もいいですしね。。
そのあと「時計仕掛けのオレンジ」に挑戦!
たしかに目を覆うようなシーンもありましたが、
やっぱりブラックな笑い的要素が気に入りました。
家のデザインとかもおもしろかったですしね。

mikaさん
キューブリックの中では、私もDr.strangeloveがダントツで好きです。
私は大学時代、落研の仲間達と一緒に、池袋の名画座で観たのですが、
あまりの衝撃に見終わったあと、なかなか椅子を立つことができませんでした。
仲間はそのまま飲みへと流れましたが、私だけ劇場に残って
続けて2度目の鑑賞をしたことを、昨日のことのように覚えています。
あのテーマを、あのアプローチで!
すごーくコワイ映画なのに、ある意味爆笑度もナンバーワン、
ぶっ飛びのブラックユーモアですよねーーーーー!
そして、WATTさんがおっしゃるとおり、
3役をこなすピーター・セラーズが素晴らしい!
キューブリック作品のDVDは廉価で手にはいるのですが、
この作品だけ版元が違うかなんかで高いのです。
「2001年〜」「時計仕掛けのオレンジ」に続き、
何としても手に入れたい1本なのですが。
(2002 10/6)

WATTさん
>ぽんさん、mikaさん
全く仰るとおり。『博士の異常な愛情』はやはりダントツですよね。(ネタばれですが)、映画タイトルで騙されたんですよ(笑)。20歳で普通のハリウッドものをみていた僕は
マッドサイエンティストが、核爆弾を作って、、、という
Drイーブルみたいなのを想像していた。デュランデュラン博士とか、007の猫を膝の上においたドンとか。
  でも、前編の半分くらい時間がたっても出てこないじゃないですか。どこが異常な愛情なんだって思ったら、最後の30分に美味しく登場した。ああいう登場の仕方がやられた!!って感じですわ。デリカテッセンのモグラ人間みたいなものです。
  大統領の前で緊張した発言場面になると、条件反射で右腕が斜め上方に掲げようとしてしまう。ドイツ人にあれをみて笑えるのか笑えないのか訊いてみたいです(笑)。

全く同じ内容で、全然違う演出をした同年の映画
『未知への飛行、フェイルセーフ』ってのもありましたね。
これも手に汗を握る名演出で見応え十分でした。
ワウワウで先日やってましたね。(2002 10/6)

時計仕掛けのオレンジ

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WATTさん
『時計仕掛け〜』は(京都のまぼろしの名画座)京一会館で観ました。インパクトという面ではかなりなものでしたが、僕はこの映画にはちょっと嫌悪感を抱きました。(途中で観るのやめたくなった)
今の若者がこの映画をカルトムービーとしているのには意義ありです(笑)。(2002 10/6)

mikaさん
「時計仕掛けのオレンジ」は、DVD購入時に再見して、
改めてキューブリックの凄さに圧倒されました。
映像がめちゃめちゃスタイリッシュですよね。
オープニングタイトルなんて、色と文字と音楽(アレックスの顔のアップ)だけなのに、何故なんでしょう、あまりのかっこよさにしびれてしまいます!(2002 10/6)

しまにゃんさん
「時計仕掛け・・」は祇園の3本立ての3本目にみました。
す〜〜〜〜〜〜ごく辛かった。
キューブリックの!という宣伝文句に煽られて内容も知らずに行ったのですが
やはり高校生には理解不能でした。ショッキングでした。実際頭ガンガン痛かった。
今考えてもそのときの残りの2本は何を見たのか?ソレさえ記憶がない。
「時計仕掛け・・」の残虐な?リアルな?毒毒とした映像が部分的に残っていてハッキリ思い出す事が出来るんです。
それってやっぱり「スゴイ作品」って事なんでしょうか?
好き嫌いの範疇も越えています(笑)。
戦争物・ドンパチしたのもは大嫌いな私ですが、この作品だけはもう一度見てみたいと思います。(2002 10/6)

WATTさん
『時計仕掛け〜』も”意義あり宣言”してしまいましたが
もう映像が頭に焼き付いて離れません。僕は傑作といわず
問題作っていってます。キューブリックの映画の中で
一番討論される可能性のある映画でしょう。で
一番そういう内容の映画が嫌いそうなしまちゃんが
観てしまってるじゃないですか(笑)。

>しまちゃん
高校生はみたらいけないっすよ(笑)。
でもR指定とかなかったからな〜成人映画いるわけにもいかないし。
mikaさんのいうようにオープニングのアレックスのアップから引いてくるカメラアングルに僕もやられました。
白い裸体のオブジェにおっぱいをひねったらミルクが
出てくるのにも、ノックアウトされました(笑)。
そして、あの白タイツに帽子という格好に脱帽。

レイプシーンとか、洗脳のシーンとか不快感をあおりまくるような部分が多く、僕も気持ち悪くなってきた覚えがありますよ。

でも、最後アレックスがまたもとに戻っちゃうじゃないですか。あれをどう考えればいいのか。まあそのまま、政府の秘密機関に洗脳されて終わりってのもつまらないけど、、、。

ぼくは詳しくは知りませんが有名な原作があって
作者がキューブリックに苦情を申し立てたとか。

で今のこの不況で変な感じになってきている世の中で
不健全なことが良いというか社会人として、まっとうに働いて税金を納めてないフリーター族の若者が原作を知らずにこの作品を観て、暴力的な毒の世界を美化してしまうのが
何か嫌なんです。僕も格好いいと思ったけど、この映画を賛美している若者(僕の身近な所で数名いました)が他に好きな映画とか音楽とか、、、
(管理人注*例えばトレイン・スポルディングやユージアルサスペクツとかタランティーノのものとかそういうものばかりに惹かれる。。と例をあげておられます。。個人的なお話も少し出てくるのでちょっとだけ編集させてもらいました。。)
どうも納得がいかないのです。
暴力、裏切り、猥褻などなど不良的内容なものは、それはそれで娯楽映画としてあってもいいのだけれども、全然そうと違う純愛ものとか美しい映画とかそんなのも観て良いと思ってほしい。
現に、老人を袋たたきにするような事件が日本でも起こってきてますよね。まさに時計仕掛けは予言でもあったというか。


で、しまちゃんには、観る元気があれば観て克服して欲しい
ですよ。原作者は本当は何が言いたかったのかという考えをもってね。(2002 10/6)

Makiさん
「時計仕掛けのオレンジ」
私もすごく若い頃に見て、びっくりしました。 でも好きだった。 でもまったく何のことやらわからずにみていました。 やっぱりあの映像は忘れられません。 なぜかミルクバーのインテリアが特に印象的です。 
アレックスは、クラシック音楽と暴力がコンディショニングされていたんですよね。 心理学を勉強して最近、やっとあの時の???が分かってきたような気がします。 
もう一度みて、いろいろ確認したいです。 今度こそ、原作者の言いたかった事に、すこしは近づけそうな気がして...。
ぽん*管理人 「時計仕掛け〜」、わたしはWATTさんがかかれてる
ラストがわぁこうきますか。。と結構好きだったのです。
実生活では 特に前半あんなことされちゃたまらないですが。。
タランティーノの「レザボア〜」とかもいろいろな
意味で大好きですがちょっと粘着質の人の相手をなぶりものに
するやり口はいやでした。。すかっとしたのが好きなので。。
あれがあったからこそ迫力がある映画になってるだろうし
現実ってああいういやなものって部分もあるのですが
しんどいという感じで。。

自分がかいたのは映画にあらわれた表現への
自分のもった感覚ですが、WATTさんの書いておられる
もっと深いこともわかります。自分自身をふりかえっても。。

Makiさんの「時計仕掛け〜」への
心理学的なアプローチ興味あります。
わたしは心理学科の時、作家や著名人の病跡学とか
ちょっとだけ勉強したことがあるけれど
(作品や人生を精神医学的に読み解くって感じ。。)
映画について取り扱っているのを読んだことがなくて。。
windさんがメメントについて書いておられた脳の本が
ちょっと近いかもしれませんが、そういう本も
読んでみたいなぁなんて思っています。(2002 10/7)

windさん
「博士の異常な愛情」はむろんですが「時計仕掛けのオレンジ」も両方見てなくて残念です!
「時計仕掛け〜」あのポスターは、とても印象に残っていますが。。
どちらもみなくちゃ話になりませんね。(2002 10/7)

しまにゃんさん
WATTさん
やっぱりそのころっていろいろ好奇心いっぱいで、背伸びして訳わからないのに大人ぶってみたりするじゃないですか。
キューブリックってスゴイ監督らしい、って話をしていて、じゃあ見に行く?ってノリで行ったのです。
今考えると「時計仕掛け」ってよく18禁にしてなかったね、って思うのです。
女の人が裸で逃げまどっていて、ヘアにモザイクがかかってて「ナンだ?」って(笑)
ショッキングなシーンだけならきっと途中で出てしまったかもしれませんが、
現代なのか?未来なのか?夢なのか?わかりにくい、でもかっこいいオブジェとか部屋の映像。
ストーリィはともかく、日本のTV番組では感じた事のない不思議な映像に私の目は釘付けになってしまったの。
それからは。。。ちゃんと内容をしっかり確かめて見に行くようになりました!ははは・・

Makiさん
確かに音楽も印象的でしたね、すっかり内容を忘れかけているんですが(2002 10/8)

Makiさん
この前に「キッズ・リターン」の話題がはいっています。Makiさんは不良の男の子の世界を描いた映画がお好きだそうです。)
「時計じかけのオレンジ」のアレックスも不良のキャラクターとしてとしてとして大好きです。 先日、「ロリータ」と続けてみました。 ロリータは、すごく上品で、そのあと「時計仕掛け...」をみて、キューブリックやっぱり凄い!と思いました。
若いころに見たときは、寝てしまったのですが、今回見てみたら、内容的には、凄くわかりやすいストーリーでした。 (2002 11/22)

windさん
「時計仕掛けのオレンジ」みました。
これは、もう、こちらの過去ログで語られたり
頻出(!)の作品ですが、やっぱり、すごかった。
これも心を掴まれる映像の連続で
胸が悪くなりそうな場面にもかかわらず
あんまりにも素敵なデザインや色使いに心奪われて
自分はどうしたいんだかわからなくなったりしました。
お、この心理テストは、あれか、とちょっとうれしいとこもありました。
(管理人注*windさんは心理学の勉強をされているので。。)(20054/9)

「現金に体を張れ!」

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mikaさん
(ごらんになったビデオのうちよかったものを紹介されているツリーで)
キューブリックの「現金に体を張れ!」
緊迫感溢れる、犯罪ものサスペンスの傑作です。
分刻みで完璧に進むはずの犯罪計画の
どこでほころびが生じるのか、ドキドキしながら観ました。
前半は緻密に淡々と展開させ、終盤では加速度付けて一気に破綻していきます。
特にラストシーンはビックリ!しびれる構図に鳥肌!
ごく初期に、すでにこんな作品を作っていたなんて、
キューブリックってやっぱりスゴイなーと感嘆しました。(2002 4/14)

「シャイニング」

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mikaさん
(windさんが「シャイニング」を借りてきたという書き込みに。。)
「シャイニング」、さすがキューブリックだけあって、
ホラーでコワイのに、同時にすごく美しいんです!
キング作品の映画化は、失敗例も多いけれど、
この「シャイニング」は、ある意味原作を越えたのではないかと。。
もちろん、原作は原作で素晴らしいのですが、
インパクト凄いし完成度高いし、キューブリックならではの
独自の世界を描ききっていると思います!

windさん
「シャイニング」と「ぼくの伯父さん」見終わりました。
ぽんさんご提案の(?)怖いほうから観る!を選びましたよ。
(ワールドカップで)にわかサッカー大好き!状態の間を縫うように
見たこの2本、まったく違う作風ながら、どれも一流。
TV観戦で、わからないながらも感じるあふれでる一流の仕事と重なって
画面を通してではあるけれど、もう、一流に触れまくりで、幸せな日々です。。

「シャイニング」
キューブリックと、ジャック・ニコルソン。
とても美しいセット(ホテルが舞台ですが)を背景に
狂気が、疾走していく。。。
終始、目を離したくて、離せなくて。。。


このあとに書かれていた「ぼくの伯父さん」の感想はこちら
世界は広く、素晴らしきものは、何故か、扉を一つ開けるたびに果てしなく、限りなくみつかっていくようです。
あー、追いつかないよー。)(2002 6/8)
ぽん*管理人 「シャイニング」みました。やっぱり美術がいいですね!
本当に映像美を感じました!
木で作った庭の迷路、ホテルの床。。
ジャック ニコルソンの奥さんとこどものふつうっぽい感じがまたいいし、こどもが着ているセーターなんかにもあらわれているあの時代の感じもいいですね。(2003 7/15)

「ロリータ」

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SUMIKOさん
「ロリータ」(大好きなので)観直したのですが、すごく面白い!ストーリーがすごく好きです。キューブリックは下世話なネタを扱っても、絶対下品にならないし、映画に品があるっていうのがやっぱりすごいと思います。品のある映画で統一してる監督って本当に少ないと思うし。

でも、現代版、エイドリアン・ラインの「ロリータ」も、ちょっとこの監督を見直してしまったくらい、キレイに撮れてて好きです。
ジェレミー・アイアンズも、ロリータ役の女の子もキューブリック版とは違った魅力を見せてくれてるし!すごくドキドキする映像でしかも綺麗なんです。
(2002 10/2)
ぽん*管理人 キューブリックの「ロリータ」!すごくよかった!
今でもあの音楽が耳に響いています。。
ものすごくすぱっとしていて明快にイメージが伝わって
プロの仕事だなぁって感じがあった。
それぞれの人物の表現がうまかったなぁ。。
問題作とかでなく、すごく気持ちがわかる 上手に
作った作品って感じがしましたよ!
なんか ほんと すぐれた仕事をみた満足感で
いっぱいになりました!(2002 11/4)

windさん
キューブリックの「ロリータ」やっぱりよかったんだあ♪
そんな名作だったのに、当時家族を襲った騒動、お気の毒でした。
でも、いい仕事、滅びずですね。(2002 11/5)
ぽん*管理人 ロリータ ほんとにほんとにおすすめ!
sumiちゃんがかいてくれてたように 上品なんで
こどもが横にいてもあんまりどぎまぎしませんよ!
わかる人にはわかる。。って感じで。。
ぱしぱしっとしていて、なんか ヒッチコックのものを
みてるような気にもなりました。
(「現金に体を張れ」もヒッチコックのものみたい。。と
思いました。。キューブリックの初期のって
そういう感じもあるような気がして。。誰々に似てる。。なんて
ほめことばにならないかもしれないけど、悪い意味で
書いているつもりはありません。)ほんとますます
キューブリックが好きになりました!
このあいだのキューブリック特集でやっていたように
完璧な仕事をする人 って言葉を思い出しました。
はじめ「痴人の愛」みたいな感じか?って
思っていたのですが、もっと まともっていうか
気持ちがわかりましたよ!(2002 11/5)

「バリー・リンドン」

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WATTさん
DVD買っちゃったりなんかして(笑)
ので、映像の美しいものを選んでぼちぼちみてます。
やっぱりDVDはいい!

指輪物語をみて、次に見たのは、キューブリックの「バリー・リンドン」
自称キューブリックファンといっておきながら、この映画とぽんさんお奨めの「ロリータ」と「現金に身体を張れ」は見てなかったのです。

チーフタンズが音楽をやっているということもあり、アイリッシュしてる映画として期待してみました。
そうしたら、アイルランドらしいのは冒頭だけで、その後は
欧州の貴族の豪華絢爛な世界でした。

キューブリックってシナリオが凝っているのって「博士〜」ぐらいであとは、シナリオじゃなくて、映像で圧倒するタイプでしょ。
この映画も紛れもなく、そうとうな金をつぎ込んで、アナログで
中世の油絵の世界の実写に成功してる。
「シャイニング」や「アイズ・ワイド〜」の豪華な感じなで
朝飯前ってのが判ります。「時計仕掛け〜」を撮って
ある意味その正反対の世界のものを完璧に綺麗に撮っちゃった。
凄いです。美しすぎます。でもそこに描かれてる人間模様は
美しくないのですが....(苦笑)。

ブルジャワジーなものって結構好きです。「ファニーとアレキサンデル」「リディキュール」「カストラート」「ルードイッヒ」(このビスコンティの大作だけはまだ未完。でも観る前から好き。)
→ビスコンティのはなしが出てきますがそれはこちら

「バリーリンドン」は決闘のシーンが見物です。
あと、「ファニーと〜」より子役がいい。英国舞台の伝統なのか
貴族の脇役の方々がはまってますし、...
とにかくこういう映像を撮ってしまう監督ってやっぱりブルジョワ出身なんだなと。
このままの勢いで、「ロリータ」も観てしまいそうです。
キューブリック万歳!
(2002 11/20)